すぐに使える・長く使える 工場の働き方をガラッと変える「バランサ」選びの教科書
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【PR】バランサの常設展示場へ取材

「本当に使えるバランサ」と出会うために
導入前に訪れたい常設展示場

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工場や物流の現場で働く社員たちの負担軽減・業務改善の為に用いられる省力装置「バランサ」。ですが残念ながらバランサを導入すればすぐに省力化・業務改善ができるわけでないのが現実です。

運搬物の重さだけでなくその形状や設置位置、作業内容、作業を行うスペースの広さ、運搬距離など、様々な条件や環境によって、使いやすいバランサは異なります。運搬物の重さや価格だけで導入をした結果、上手く扱うことができず、期待していた業務改善効果が得られなかったという声も少なくないのが現状です。

新規でバランサ導入を検討している場合はもちろん、現状の機器から新しいものへと切り替える場合であっても、まずは一度実際の機器に触れ、使用感を確認することが重要だといえます。以前ならば展示会などで実際にバランサへ触れる機会もありました。ですが昨今の情勢下では、導入を検討するタイミングで展示会が開催されない可能性も高い状況です。

その中で注目をしたいのが、メーカーが独自で展開する常設展示場です。自社に最適なタイミングでバランサに触れられるのはもちろん、メーカー独自の工夫や、制作する機器への想いなど、直接肌で感じることができます。長きに渡り付き合いを続けていく機器・メーカーを見定めるためにも、ぜひとも活用したいものです。

当サイトでは常設展示場を持つバランサメーカー「アイコクアルファ株式会社」へ取材を依頼。常設展示場とはどのようなものか、どんな経験ができるのか、詳しくレポートをしていきます。

意のままに使えるバランサ「ラクラクハンド」を生み出す バランサメーカー アイコクアルファ株式会社

アイコクアルファ株式会社は1943年創業の愛知県稲沢市に本社を置く、こだわりの技術でものづくりをしているメーカーです。誰でも簡単に重い荷物の移動ができるハンドクレーン「ラクラクハンド」は、業界でも知名度の高い商品となっています。

工場は愛知、営業所は東京・横浜・大阪・福岡・埼玉に展開。ハンドクレーンを扱う事業部の他に3つの事業部があり、世界レベルを誇る技術で自動車や航空機の部品製造、ものづくりで使うためのソフトウェアの開発・販売サポートなど幅広く産業界に貢献しています。旧工場跡地を公園として整備し憩いの場や防災として地域への貢献も行っています。

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アイコクアルファの常設展示場にかける想い

今回案内をしてくださったのが、アイコクアルファのデザイナー(営業担当)村田さんです。アイコクアルファでは顧客と直接やりとりをする担当者を「営業」ではなく「デザイナー」と呼んでいるそうです。ただ製品を売るのではかく、顧客の抱える悩みや目指す労働環境に寄り添い、使いやすさを追求し、バランサの設計に落とし込む工程は、まさしく「デザイン」。細かな部分にアイコクアルファの信念が伺えます。

アイコクアルファイメージ

村田さん--

「アイコクアルファの展示場には、毎日1~2社の企業様が見学にいらっしゃいます。弊社の製品をすでにご利用いただいている企業様から、他社製品からの買い替えを検討されている企業様、またバランサ自体をはじめて導入する企業様まで様々です。

展示場への見学の際はぜひ、実際に現場でバランサを使用する作業者の方にもご同行いただきたいですね。名前の通り作業者の方の手足となって動くラクラクハンドの使用感は、直接使用してこそ伝わると考えています。ぜひ気軽な気持ちでお問い合わせいただきたいです」

【アイコクアルファの出展情報】
国際物流総合展 2024年9月10日(火)~13日(金)

引用元:国際物流総合展公式HP(https://www.logis-tech-tokyo.gr.jp/ltt/)

 

アイコクアルファのバランサ常設展示場は愛知県にありますが、
2024年9月に東京ビックサイトで行われる国際物流総合展にハンディーハンドとカンタンハンドを出展します。
この機会にぜひアイコクアルファのバランサを直接見学してみてください。
ブースには段ボールやコンテナを用意され、実際にハンディーハンドを操作することが可能です。重いものを持ち上げる際の身体への負担がどれだけ軽減されるのか、実際に体験することができます。
ブース番号は5-305です。

ハンディーハンド

引用元:アイコクアルファ公式HP(https://aikoku-rh.jp/products/handyhand/)

カンタンハンド

引用元:アイコクアルファ公式HP(https://aikoku-rh.jp/products/kantanhand/)

作業者の手足のように使いこなせる
「ラクラクハンド」の秘訣とは

一宮工場にてラクラクハンドを体験

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アイコクアルファは一宮工場内に常設の展示場を設けています。エア式ラクラクハンド、電気式ラクラクハンド、ハンディーハンド、カンタンハンドなど小型から大型の機種、十数種類を展示。設置方法も据置台座式、地上走行式、天井走行式など実際に見ることができ、展示機を操作して袋やロール(巻物)、コンテナやカートンの運搬を体験できます。

希望があれば実際に運搬するワークを持ち込んでの試運転も可能です。アタッチメントなどもワークに合わせて用意。特殊な形状が求められる場合も、有料ですがオーダーメイドで作製もできるそうですので、見学前に相談をしてみることをおすすめします。

マシンに合わせるのではなく、マシンが合わせてくれる操作性

エア式ラクラクハンド

まず出迎えてくれたのが、袋物の運搬用にカスタマイズされたエア式のラクラクハンド。吸着式のアタッチメントを装着することで、袋に傷を付ける心配がなく、安定した状態で運搬ができます。作業中のボタン操作は1回だけ、アタッチメントの急上昇を防ぐ「跳ね上がり防止機能」など、使いやすさと安全性にこだわられたマシンです。

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同じ吸着式のエア式ラクラクハンドでも、物流拠点などで段ボールや一斗缶など箱型のワークの運搬に適した、吸着口が4つに分かれたタイプのものも使用できます。他にも袋に入ったペレットなどを、持ち上げた状態のまま傾け、別の機器に注ぎ込むといったアタッチメントも。運搬物や使用シーンに合わせたカスタマイズがなされています。

エア式ラクラクハンド

村田さん--

「実際に使用していただくとわかるのですが、ラクラクハンドは簡単なボタン操作で、上下はもちろん前後左右や旋回まで、自分の手足のように滑らかかつ自由に運べるのが特徴です。

通常はバランサに設定された限られた動きに作業者の方が合わせるようにして運搬をします。動きが制限されるため、1人ひとり異なる「やりやすい動き」を実現できません。ですがラクラクハンドは、作業者の方の動きにマシンが合わせてくれます。ただ重いものを持ち上げやすくするだけでなく、作業のしやすさを追求した結果が表れています」

「実際の作業現場」をとことん追求したカスタマイズ

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次は飲料水などのペットボトルや瓶の箱詰めを想定し製作されたラクラクハンド。アタッチメントが回転式となっており、4本の箱詰めと6本の箱詰め、1台でどちらにも対応できる仕様です。

アタッチメントの回転もワンタッチ、操作も片手でできるなど、使い勝手にこだわったつくりです。

エア式ラクラクハンド

こちらは自動車のエンジン部品の持ち上げを想定して製作された外側クランプ式アタッチメントのラクラクハンド。小さなサイズかつ重量のある部品を持ち上げ、細やかな動きによる正確な運搬が求められます。

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ラクラクハンドはアタッチメント部分だけでなく、全体の動かしやすさにも配慮されています。通常では前後左右にしか動けないバランサが多い中、ラクラクハンドはレール部分を特殊な構造にすることで、斜めにも移動が可能です。広い範囲を自由に動けるため、作業時間の短縮に繋がります。

エア式ラクラクハンド

村田さん--

「たとえ同じ自動車のエンジン部品を運ぶ目的であったとしても、その形状や重さはもちろん、工場の構造、使用するスペース、使用者の人数など、企業様ごとに環境はまったく異なります。

バランサは便利に使われてこその道具です。アイコクアルファの200種類以上のラインナップやオーダーメイドによるカスタマイズによって、その理想がはじめて実現できると考えています」

使いやすさと安全性を両立してこそ、現場環境の改善が実現できる

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ラクラクハンドのもう1つのこだわりが、その安全性にあります。停電などで急に電源がオフになった場合の落下防止装置はもちろん、機種ごとに使用する場を想定し、安全性を高める機能が備わっているのです。

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例えばロール材を運搬する電気式ラクラクハンドには、持ち上げに安全な位置までアタッチメントが入っているか自動で計測し、安定できる状態ではじめて持ち上げが可能となる機能があります。人の感覚で判断するのではなくマシンの側が判断をするため、人為的な事故が起こりにくい設定です。

200kgを超える大型のロール材のラクラクハンドでは、さらにアンクランプのボタンにはカバーを付け、誤って押すことがないよう細心の注意が払われています。

エア式ラクラクハンド

他にも鉄板などの板状用のラクラクハンドは、安定してワークが持ち上げられるかを自動測定する機能が搭載されています。

穴の部分や板の横などにアタッチメントが当たっている場合など、安全に持ち上げるのが難しい場合にエラー表示が出るため、無理な作業による事故が防げます。

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村田さん--

「工場などの現場の改善には、作業時間や工数の削減だけでなく、作業者の方にとっていかに安全かという視点も重視する必要があります。昨今では法令遵守のためにも、より安全な機器を導入したいという企業様も増えてきました。

ラクラクハンドも改良を重ねるたびより安全に、誰が使用しても事故が起こらないように改良を重ねています。作業者の方が安心して業務にあたれるよう、今後も努力をしていきたいです」

ラクラクハンドが生み出される現場

精密機器を製作するように、品質の高さを追求する

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展示場での見学を終え、次に案内いただいたのはラクラクハンドが製造されている現場です。多くのラクラクハンドが並ぶエリアは、「工場」のイメージとは異なる、クリーンな空間が広がっていました。

工場の片隅には、より高品質なラクラクハンドを製造するために、社員の方が撮り組んだ成果を展示するコーナーも。攪拌をすることでより良い塗装ができる、手触りがよくなるといった、モノづくりにかける情熱が感じられます。

エア式ラクラクハンド

村田さん--

「一般的にバランサは工場などで使用される工業機器として扱われますが、アイコクアルファではラクラクハンドを精密機器のように製造をしています。ネジの1本1本、各部品の溶接まで品質の基準に達しているか点検。表面に傷がないのは当然として、手触りにまでこだわり、高品質な製品を企業様へ届けています。そのためには工場内もクリーンに保つことも必要なんですね。これもアイコクアルファのモノづくりの精神のひとつだと思います」

「お客様の顔」を想い描き、自分自身の作業に誇りを持って

アイコクアルファの工場にて印象的だったのは、老若男女問わず様々な社員の方が活躍をしていること。それぞれの持ち場である時は集中して作業にあたり、ある時は社員同士で真剣に相談をし合っている姿が印象的です。お忙しい中で、直接お話を伺うことができました。

「より使いやすく、よりカッコイイ、そんなラクラクハンドをつくりたい」

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1人目は新卒で入社して16年目、現在アタッチメントの組み立て作業を担当されている方。大学に在籍していた際にアイコクアルファとの共同研究をしたことがきっかけで入社をされたそうです。

ラクラクハンド以外にも航空機や自動車にも携わるアイコクアルファならば、ご自身の視野や知識をもっと広げていけると考えたとか。

「ひとつひとつの作業において、きちんと、安全なものを、間違いなくお客様に届けられるかを常に考えています。動かしたときに安全であるか、細かな部分も使いやすいか、自分が作業者の方になった気持ちで確認しています。

そうやって作り上げたものを実際に使ってくださったお客様から「快適に使えています、ありがとうございます」という声をいただけるのは、やはり励みになりますね。今後は組み立てという現場を知っているからこその知識で、より安全で、より使いやすく、よりカッコイイ、そんなラクラクハンドに携わっていきたいです」

「誰でも使える、誰でもわかる、お客様の立場でつくる取扱説明書」

エア式ラクラクハンド

2人目はひとつひとつ仕様の異なるラクラクハンドの取扱説明書の制作を担当されている女性。

入社をしたきっかけはあくまで「待遇のよさや福利厚生の充実にひかれたから」とのことですが、担当される仕事へのこだわりは、多くの方から尊敬の念を集めているようです。

ラクラクハンドはお客様ごとにひとつひとつ仕様が異なります。そのため取扱説明書の使いまわしはできず、毎回実際に操作をして、わかりずらいところはないか、扱いずらいところはないか、使い方によって危険に陥らないか、確認する必要があります。

客観的に見るのはもちろんですが、やはり重要なのはお客様がどう使うかに寄り添うこと。私自身も設計の専門家ではないため、配線部分などで分からない部分もありますが、それはきっとお客様にとっても理解しにくいことだと考えています。プロの目線とお客様の目線、その両方を噛み砕いていくことではじめて、誰でもわかる、誰でも使える、そんな取扱説明書ができるのだと思います。アイコクアルファは社員同士とても和気あいあいとしてた雰囲気で、わからないことをしつこくデザイナーさんに質問しても怒られないので、とても助かっています(笑)

このお仕事を担当しはじめたころは、取扱説明書なんて皆さんあまり読まないだろうな…と思っていましたが、デザイナーさんから現場の壁に貼られていたよ!と聞いて、とても嬉しかったです。今後は私自身がお客様の使用現場に赴いて直接ご説明をし、そこで直接伺った「ここがわからない」を取扱説明書に落とし込んでいけたらいいな、とも考えています」

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村田さん--

「アイコクアルファでは、1人ひとりの特性にあった作業を担当してもらう基盤が築かれています。新しいアイディアを持った若手社員に提案のチャンスの場を与える、企業様へ製品を届ける最終段階の検査過程には、機器による測定でもわからない小さな違和感に気付けるほどラクラクハンドを知り尽くしたベテラン社員に任せる…などですね。

みな共通しているのは、ラクラクハンドを使用するお客様の顔を想い描き、より使いやすく、より安全な製品をお届けしたいという精神です。社員の自主性を重視している弊社ですが、その共通意識があるからこそ、自信を持ってお届けできる製品を生み出せるのだと思います」

バランサ常設展示場の見学を終えて

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アイコクアルファのラクラクハンド展示場での見学で感じたのは、「自分の目で見て、触れてこそ、理解できることがある」という当たり前のことでした。使いやすいバランサとはどのようなものか、本当に省力化や安全性の向上を図るにはどのようなマシンを導入すべきか。単純なスペック表には表れない、メーカーとしての信念へ直に触れられる。

展示場での試運転はもちろん、企業としてどのようにモノづくりへ取り組んでいるのか、現場の景色や社員の顔から見えてくることは非常に大きかったです。

長きに渡り作業者の手足となり、自社の利益に貢献をしてくれる、そんなバランサを導入するために、まずは展示場へ訪れてみることが重要だといえるでしょう。

取材協力 アイコクアルファ株式会社

本社所在地 愛知県稲沢市祖父江町森上本郷十一、4番地1
常設展示場 愛知県一宮市萩原町萩原字松山531-10
創業年 昭和18年(1943年)
資本金 12億円
認証規格 IATF16949(2016)、AS 9100D(2016)、ISO14001:2015
業務内容 ・CF事業部(精密冷間鍛造)独自の技術により各種自動車部品を自動車メーカーへ供給
・RH事業部(ラクラクハンド)自社製クレーンの開発、製造、販売
・AP事業部(精密切削加工)切削加工技術による宇宙航空機部品や自動車部品の製造
・MS事業部(CAD/CAMシステム)3次元CAD/CAMシステム「CATIA」の販売、運用サポート