バランサを使用すると「オイルミスト」が発生することがあります。オイルミストとは人体や環境に悪影響を及ぼすもので、主に潤滑油が空気中に浮遊したものです。バランサにおけるオイルミストとはどのようなものか、人体への影響や、オイルミスト発生の少ないバランサの一例も含めてご紹介します。
オイルミストとは、バランサなどの工作機械に使う潤滑油が空気中に浮遊したもののことを指します。つまり潤滑油が微粒子となり、飛散した状態のものです。特に高圧給油加工、高速切削、研削加工で多く発生する傾向があり、人体や環境への悪影響が懸念されています。
オイルミストにおける法記載はありませんが、日本やアメリカでは勧告値が出されており、バランサを使用するにあたって発生を抑える必要があるものです。オイルミストは目に見えないこともあるため、気づかぬうちに飛散していることも考えられます。
オイルミストは空気中に浮遊するため、呼吸器への悪影響があるとされています。1995年に発表された論文では、油剤成分が呼吸器に入ることにより、呼吸器の炎症や疾患、悪性腫瘍の発生が増える可能性があると報告されました。
確認された障害作用は鼻粘膜の不快感、鼻炎、鼻粘膜変性、鼻粘膜腫瘍、咽頭がん、気管支炎、リポイド肺炎、肺線維症、肺がん、喘息などです。
空気中に浮遊したオイルミストは、皮膚に付着して、皮膚への悪影響をもたらすことも確認されています。接触性皮膚炎をはじめ、光過敏症アレルギー性皮膚炎の発症にも関与していると考えられています。長期的にオイルミストにさらされると、皮膚がんを発症する可能性もあるそうです。
特にアトピー性皮膚炎など、もともとアレルギー性疾患を抱えている方にとっては、大きな問題になることもあります。オイルミストは呼吸器だけでなく、皮膚への付着によりその悪影響が生じることもあるでしょう。
ジンマーマンのエアバランサーは、オイルミストの排出が不要であることが特徴です。食品加工にも用いられるほど環境を害さず、作業環境を衛生的に保ちたいと考えたときの選択肢のひとつとなります。4種類のエアバランサーが提供されているため、用途や目的にあった製品を選べるでしょう。
ENDOのエアバランサーは、給油の必要がないためオイルミストが排出されない仕組みです。またエアモータも搭載されていないため静音性に優れており、作業環境をより快適にしたいと考える方にも適しています。3種類のタイプが提供されており、単一ワーク・複数ワークのどちらにも対応できる柔軟性があります。
オイルミストは呼吸器や皮膚など、人体への悪影響を及ぼすものです。もちろん環境汚染にも繋がります。そのためバランサを使用する際には、オイルミストの飛散に考慮しなければなりません。
ただバランサを使う上で知っておきたいことは、オイルミスト以外にもさまざまにあります。本サイトではバランサの選び方や導入のための基礎知識、バランサの取り扱い企業について調査しました。これからバランサの導入を考えているなら、こちらの記事を参考にして自社に適したバランサを選んでください。
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