ガラス加工工場で、切断・面取りなどの作業をする際に電気式バランサが多く利用されています。正確な位置決めに適しており、重量変化にも柔軟な対応が可能なため、作業効率アップにつながります。
壊れやすいガラスには吸着アタッチメントで対応。板物には、確かな安定と安全性を確保するために4か所以上の吸着と、作業に合わせた角度に反転する機能の追加がおすすめです。
建材を扱う現場で、プレス絞り加工のために鉄板をプレス機にセットするなどの作業には、エア式バランサが適しています。
水平保持アームを導入し、さらに鉄板が安定するよう9か所に吸着アタッチメントを配置。複数で行っていた作業が1人でもてきる安全な作業になります。天井走行式の設置をすれば、広範囲での作業に対応可能です。
サッシを窓枠に建て込む作業は60kgある複数ガラスをピッタリの位置に合わせる必要があります。重いサッシやガラスを扱うため、多くの現場でエア式バランサが活躍しています。
サッシを安定させるためにアタッチメントは4パットの吸着式を採用。バランサをキャスター付きの台座式とすることで、必要なときに必要な場所への移動も可能です。
吸着式は壊れやすいガラス板には最適です。傷つけないよう鉄板や鋼板、ベニア板といった建材資材を吸着して持ち上げて運搬します。鋼板が磁石にくっつく材質であれば市販のマグネット(永磁・電磁)を組み込んだ運搬も可能です。
外側クランプ式は4か所など安定した仕様にしてワークを挟み、持ち上げて運びます。ガラス板など壊れやすい板物の運搬にはエアシリンダーなどを使ってクランプ力を調整する機能を追加すれば問題なく運搬できます。
当サイト「モノかるNavi」は、業界でも珍しい「バランサだけに特化した専門WEBメディア」。
国内外のバランサメーカー26社以上を1社1社調査して紹介したり、アーム式・エア式といったバランサの種類を分かりやすく解説したり、このページのように対象物別の導入事例だけでなく業界業種別の導入事例をまとめたり、展示場へ取材に行ったりと、とにかくバランサに関するコンテンツだけを発信しています。
そんな私たち編集チームが選ぶ、使用用途や目的を踏まえたおすすめのバランサメーカーもご紹介していますので、製品の情報収集をしている方は是非お役立てください。
建材を扱う現場で、大型のプレス機に重さ60kg、1辺が2メートル超える大きな鉄板をセットする作業は2人がかりとなる上、危険を伴い作業者への負担が大きい作業です。
エア式バランサを導入したところ、重いワークをバランス状態にして軽々と運搬でき、1人で行える作業になりました。水平が保てる吸着式のアタッチメントを採用したことにより、わずかなすき間に鉄板を入れる作業も楽に行えます。
エアー式ラクラクハンドは圧縮空気を動力源とし、手作業に近い感覚で、重いワークを楽々と運搬できる助力装置です。重量が一定しているワークを連続して運搬する作業に適しています。
ワークを安定した無重力状態に保持し、繊細な位置合わせも容易に行えます。天井にレールを敷いて設置すれば、広範囲の運搬に対応でき、作業スペースの確保が可能です。
加工工場で重くて大きい鋼板をレーザー加工機に載せる作業に、低床タイプのエア式バランサを導入。重いワークの重量をバランス状態にするため、複数で行っていた作業が1人できる安全な作業になりました。
鋼板を安定させるために、4か所以上に吸着式のアタッチメントを採用し、細かい位置合わせも簡単にできます。
アームの高さを制限した、天井の低い場所での作業に適したバランサです。優れたバランス機能により、思い通りの場所にワークを運搬できます。
バランス状態はボタン操作によって、必要時に切り替えが可能です。同じ製品を続けて運搬するロット生産に向いているなど、使い勝手の良さから多くの現場で導入されています。
約200種類
~2000kg
約110種類
【選定条件】
2021年11月1日にGoogleで「バランサ」「バランサー」「助力装置 バランサ」と検索した際に表示されたバランサメーカー22社の内、以下の条件に当てはまるものを選出。
アイコクアルファ:該当メーカーの中でもっとも製品数が多く、尚且つオーダーメイド対応をしている。
ロボテック:該当メーカーの中でもっとも最大荷重が重いバランサを製造している。
遠藤工業:該当メーカーの中でスプリング式、ワイヤーロープ式、ロードチェーン式を扱っており、商品数が最も豊富。