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ロール材

ロール材を運搬するのに適したバランサとは

重いロール材には電気式バランサ

使用後の印刷シリンダー(銅版)を再利用のために反転して機械にセットしたり取り出したりする作業は、シリンダーの重さが100kg以上ある危険な作業です。電気式バランサを導入すれば、軽々と安全に運搬できます。

4つの爪の外側クランプ式でしっかりとロール材を掴み、90度反転機能を追加。天井に固定して設置すればスペースも有効活用できます。

芯に空洞があるワークには電気式バランサ

印刷工場では、重さが250kgほどのフィルム原反がパレットに立った状態で入荷され、機械へセットしなければなりません。そのような作業には電気式バランサがおすすめです。

空洞になっている芯の中にクランプを差し込んで、90度反転機能を追加すれば、軽々と安全にセットできます。床にボルトで固定する据置台座式とすれば、重量のあるワークでも安定した運搬が可能です。

傷つけたくないロール材にはエア式バランサ

印刷関連の現場で、フィルムロールを箱詰めしてパレットに積み付けする作業には、エア式バランサがよく利用されています。内側クランプ式のアタッチメントを採用すれば、フィルムロールの表面を傷つけずに運搬可能。

すき間なくぴったりと合わせて箱に入れ、パレットに積むという一連の作業が小さな力で安全に行えます。エア式のためクリーンルーム内での使用も可能です。

選ぶべきアタッチメント

内側クランプ式はロール芯の内側にアタッチメントを入れ、持ち上げて運搬します。電線を束ねたものや外側にクランプ跡をつけたくないデリケートなワークの運搬に適しています。

外側に多少クランプ跡がついても構わない、もしくは跡がつかない材質であれば外側からワークを挟み込んで持ち上げて運搬する外側クランプ式が有効です。

フォーク式はロール材の下に爪を差し込んで救い上げて運搬、爪のピッチ可変機構を追加すれば幅広いサイズのワークを運搬できます。

ロール材の運搬におけるバランサの活用事例

電気式ラクラクハンドEH450/アイコクアルファ

グラビア印刷で使う銅版の印刷シリンダーは使用後にめっきと研磨加工をして再利用します。使用後のシリンダーを反転させて機械から取り外してセットする作業は、重労働で安全性の確保が難しいものでした。

ワークの反転や水平保持が簡単にできる電気式バランサを導入したところ、重いワークを軽々と運搬できる安全な作業を実現。位置合わせも簡単にできるため、重労働を軽作業に変えることができました。

事例参照元:アイコクアルファHP(https://www.aikoku.co.jp/rh/case/detail/printing-01.html

使用バランサについて

電気式ラクラクハンドは電気を動力とし、スピードコントロールが簡単で、様々な安全回路を備えた助力装置です。操作をしないときはワークをそのままの状態で保持し、万が一のときはワークの落下を防ぐ安全機能が作動します。

シリンダーにはワークの外側をしっかり掴んで持ち上げる外側クランプ式を採用。ワークの種類に応じた多種多様なアタッチメントを提供します。

エアー式ラクラクハンド CS060/アイコクアルファ

箱詰めとパレタイズの両工程を1人で楽に行える

フィルムロールを箱詰めする際、箱のスペースが少なくてロールを入れる作業が困難でした。

アイコクのエアー式ラクラクハンドを導入後は1人で箱詰めやパレタイズを行えており、クリーンルームでも使用できて助かりました。

事例参照元:アイコクアルファHP(https://www.aikoku.co.jp/rh/case/detail/printing-06.html

使用バランサについて

アイコクアルファのエアー式ラクラクハンドワークを持ち上げる原動力として、圧縮空気が利用されているバランサです。一定重量のワークを繰り返し運搬する作業に適しており、持ち上げたワークは無重力状態でキープされるため作業員が手作業で気軽に設置や運搬できます。140種類以上の製品がラインナップされており、目的に合わせて選べる点も特徴です。

低床タイプ2BMG/トーヨーコーケン

工場内では、ロール材を90度反転して機械にセットすることや、連続して運んで箱やパレットに積み込むなど様々な運搬作業があります。

重くて扱いづらいロール材の運搬にエア式バランサを導入。ロール材の内径をクランプして運搬、90度反転も可能です。表面を傷つけたくない場合は吸着式のアタッチメントを採用します。重いワークも手で作業する感覚で、軽々と運搬作業が行えるようになります。

事例参照元:トーヨーコーケンHP(https://www.toyokoken.co.jp/products/balancer/case/

使用バランサについて

天井の低い場所でも設置できるエア式バランサです。手作業のように細かい位置合わせも簡単に行えます。

アタッチメントはワークに合わせて吸着、クランプ、フックなど多種多様な対応が可能です。ロール材以外にも袋物やロール材など使用範囲が広く、使い勝手の良さから多くの現場で導入されています。

真空バランサー ジャンボフレックス/シュマルツ

重たいフィルムロールをだれでも簡単に箱詰めできる

重量のあるフィルムロールの梱包や、箱詰めされた後の搬送などを目的として、シュマルツの真空バランサーを導入しました。導入後は年齢・性別問わずだれでも簡単にフィルムロールを運搬できるようになっています。

事例参照元:シュマルツHP(http://www.schmalz.co.jp/hojokin.html

使用バランサについて

シュマルツのジャンボフレックスは、真空の力で最大50kgまでのワークを運搬できるバランサです。持ち上げストロークは1,500~1,800mmの範囲で選べるため、ワーク重量だけでなく作業環境にも合わせて製品を選べることがポイントです。

なお、指1本で操作できる標準ハンドルだけでなく、より作業性や安全性を追求したオプションもあります。

エアバランサー/メーカー不明

エアバランサーの導入で企業としての経営戦略も刷新できた

以前は20kgのロールワークを作業員が人力で持ち上げており、時には2人がかりの作業となっていました。そこでエアバランサーを導入したところ、重労働が軽作業という扱いになった上、性別や年齢といった属人性が排除されて男女雇用機会均等法の理念にも適合した環境が整いました。また交代要員が不要になり、一層に適材適所の人材配置が可能となっています。

事例参照元:メイキHP(https://www.meiki-corp.com/case/efficiency/343/
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工場現場での使用目的別んだ
バランサメーカー
豊富な商品ラインナップ
現場での動かしやすさ重視
アイコクアルファ
「ラクラクハンド」
  • 設置スペースが限られている
  • 細かい作業が要求される
  • 既存のバランサが上手く動かなかった経験がある
エア式・電気式の製品数

200種類

アイコクアルファ公式HPで
導入実績を見る

バランサの詳細を見る

最大荷重2000kg
重いもの持ち上げる
ロボテック
「ムーンリフタ」
  • 超重量の材料を運搬する
  • 一度に多くの材料を運搬する
  • 複数人で1つのものを持ち上げる
最大荷重

2000kg

ロボテック公式HPで
導入実績を見る

バランサの詳細を見る

スプリング式など多数、
工具吊り下げ用
遠藤工業
「スプリングバランサー」
  • 天井から工具を吊るしたい
  • ~200万円など予算がかぎられている
スプリング式・ロープ式の製品数

110種類

遠藤工業公式HPで
導入実績を見る

バランサの詳細を見る

【選定条件】
2021年11月1日にGoogleで「バランサ」「バランサー」「助力装置 バランサ」と検索した際に表示されたバランサメーカー22社の内、以下の条件に当てはまるものを選出。
アイコクアルファ:該当メーカーの中でもっとも製品数が多く、尚且つオーダーメイド対応をしている。
ロボテック:該当メーカーの中でもっとも最大荷重が重いバランサを製造している。
遠藤工業:該当メーカーの中でスプリング式、ワイヤーロープ式、ロードチェーン式を扱っており、商品数が最も豊富。