すぐに使える・長く使える 工場の働き方をガラッと変える「バランサ」選びの教科書
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他の助力装置との違い

パワーアシストスーツ

パワーアシストスーツ

持ち上げ作業や歩行時の負担を軽減。作業者の身体に直接装着し、スムーズな作業を促します。高齢者や女性の重労働をより楽にアシストする装置です。自立支援型と呼ばれる医療に関わる歩行訓練の補助に利用されるものや、作業支援型と呼ばれる主に工場や物流、農業などで利用されるものがあります。

バランサとの違い

パワーアシストスーツは作業者自身が装着し、移動を兼ねて作業を行いますが、バランサはワークを行う現場に設置し、搬送・移載などをサポートします。移動の自由度の面ではパワーアシストスーツが重宝するかもしれませんが、決まった持ち場で繰り返し作業を行う場合は、バランサの方が手軽に利用できるでしょう。

利用シーン

自律式助力装置

決められた作業を自律的にこなす産業用ロボットです。自動で移動できる製品は仕事の幅が広く、深刻な人手不足の解消に役立ちます。また工場内で活用される自律式助力装置は、一般家庭のお掃除ロボットのような手軽なものではないため、専門の操作・管理者の確保が必要です。

バランサとの違い

無人化・省人化を狙える自律式助力装置は精密作業を得意としますが、バランサは人の手によりハンドリング操作を行うことがほとんどです。作業現場に従業員を配置し、作業に合わせて柔軟に対応させたい場合はバランサが活躍するでしょう。

利用シーン

スライダーボード

ボード状の移動ツールです。特殊な成形技術と高度な潤滑性を持つプラスチック樹脂材料を組み合わせて、丈夫さと滑りやすさを高めています。サイズや敷く数量を変えて作業環境に適した使い方ができるので、一般的なローラー付きコンベアの導入より使い勝手がよいです。

バランサとの違い

省人化・省力化を目指す道具であるのはバランサと同じですが、スライダーボードは機械ではなく、あくまでボード。バランサのように細かな設計を行う手間がない分、気軽に導入可能です。しかし荷物の出し入れや部品供給など、バランサよりも利用シーンが限られます。

利用シーン

門型油圧リフター

門型油圧リフターは、その名のとおり門型に配置された装置です。ブームと呼ばれる柱と、ビームと呼ばれる梁、電動油圧ユニットで構成されています。走行台車が付いており、荷物を吊り下げたまま水平移動可能です。

バランサとの違い

門型油圧リフターは、操作ペンダントを使用して作業者が離れた場所から重量物を移動させるのが特徴です。また、比較的大がかりな設備なので、利用シーンに限りがあります。一方バランサは、作業者自身がハンドリングするのに加え、アタッチメントを変えることでさまざまなワークを運べる助力装置です。

利用シーン

チェーンブロック

電動式と手動式のものがあります。手動式は人力で持ち上げるタイプで軽量ですが、電動式はモーターで吊り上げ作業を行うタイプです。またメーカーによっては、過負荷防止・過巻防止・非常停止ボタン・防塵防滴・インバーターの搭載・ステンレス製チェーンの採用などの機能を付加できます。

バランサとの違い

チェーンブロックは、バランサでいうところのフック式に似ており、重量物をフックで吊り上げるため、フックで引っ掛けられるものしか運べません。しかしバランサは、アタッチメントを付け替えればフック式で対応できないワークも運搬できます。

利用シーン

ウインチ

ウインチ

ワイヤーロープなどを巻き付けたドラムを、動力が駆動することで回転させる巻上機です。重量物の吊り上げ・吊り下げ、けん引などに使用。容易に移動できる可搬型と定位置に固定して使用する定置型があり、工場・建築・農業・自動車修理など、幅広い現場で活用されています。

バランサとの違い

ウインチは軽量で、強力パワーモデルの電動ウインチなどを持ち運びでき、狭い場所でも作業できるのが特徴です。対して、作業ひとつひとつに合った設計を行っているバランサは、持ち運ぶというよりもひとつの作業ラインで成果を上げるのに役立ちます。

利用シーン

チルクライマー

ワイヤーを巻き付けたドラムが付いているウインチとは異なり、チルクライマーには巻き取りドラムが付いていません。そのため、比較的軽量です。また、本体にワイヤーを取り付けてけん引するので、ドラムへのワイヤー巻き込み時の事故を予防できます。

バランサとの違い

バランサは指定の位置からの移動が難しいものですが、チルクライマーは軽量設計でさまざまな場所への移動が楽です。アタッチメントを交換して必要な機能を発揮するバランサとは違い、一台で往復けん引をはじめ、吊り上げ作業などを行えます。

利用シーン

ウィンバッグ

手の平サイズのポンプ式助力装置です。わずか2mmほどの隙間にウィンバッグを挿入し、手動でポンピングすることで50mmまで広げられます。100Kgまで持ち上げられ、さらにソフト設計なので対象物が傷つきません。

バランサとの違い

サイズ感が小さく、対象物の制限が100Kgまでと、バランサよりも比較的小規模な助力装置と言えます。そのためエアジャッキとして持ち歩き、ちょっとした持ち上げ作業なら楽に行えますが、バランサのように作業工程の省人化・省力化に直接関わる使い方には期待できません。

利用シーン

モノかるNavi 関連ページ
工場現場での使用目的別んだ
バランサメーカー
豊富な商品ラインナップ
現場での動かしやすさ重視
アイコクアルファ
「ラクラクハンド」
  • 設置スペースが限られている
  • 細かい作業が要求される
  • 既存のバランサが上手く動かなかった経験がある
エア式・電気式の製品数

200種類

アイコクアルファ公式HPで
導入実績を見る

バランサの詳細を見る

最大荷重2000kg
重いもの持ち上げる
ロボテック
「ムーンリフタ」
  • 超重量の材料を運搬する
  • 一度に多くの材料を運搬する
  • 複数人で1つのものを持ち上げる
最大荷重

2000kg

ロボテック公式HPで
導入実績を見る

バランサの詳細を見る

スプリング式など多数、
工具吊り下げ用
遠藤工業
「スプリングバランサー」
  • 天井から工具を吊るしたい
  • ~200万円など予算がかぎられている
スプリング式・ロープ式の製品数

110種類

遠藤工業公式HPで
導入実績を見る

バランサの詳細を見る

【選定条件】
2021年11月1日にGoogleで「バランサ」「バランサー」「助力装置 バランサ」と検索した際に表示されたバランサメーカー22社の内、以下の条件に当てはまるものを選出。
アイコクアルファ:該当メーカーの中でもっとも製品数が多く、尚且つオーダーメイド対応をしている。
ロボテック:該当メーカーの中でもっとも最大荷重が重いバランサを製造している。
遠藤工業:該当メーカーの中でスプリング式、ワイヤーロープ式、ロードチェーン式を扱っており、商品数が最も豊富。