バランサには、荷物を吊り上げるためのフックやワイヤーが取り付けられています。いずれも細かい部品であり、使用し続けることで摩耗や消耗を起こす場合があるため、消耗品として一定期間が過ぎたあとは交換を行う必要があります。
バランサの部品交換は自分自身で行えるものもありますが、メーカーの修理担当者などプロや専門家に依頼するのが確実です。自分で取り付けを行うと手順を間違えたり、さらなる動作不良に繋がったりするおそれもあるためです。
バランサの交換では、部品ごとの消耗具合や動作状況をチェックしましょう。すべての部品取り替えが必要な場合は、バランサ本体ごと取り替えたほうが効率的ですが、部分的な交換であればメーカーに問い合わせを行いましょう。
巻き締まりなどを起こし続けると、スプリングの動作不良が起こる可能性があります。回転数がおかしい、正しく巻き取れない場合には交換が必要になります。 スプリングが破断してしまうと、落下防止装置が作動し動かなくなってしまいます。その際にもスプリングを新しいものに交換しましょう。
ワーク(荷物)を持ち上げる際に引っ掛けるフック部分は、使用とともに劣化しやすいため定期的な交換が必要です。 天井から吊り下げる形式のバランサでは、上部のフックと下部の荷物にかけるフックの2つが取り付けられているため、消耗の程度をチェックし適切なタイミングで交換を行ってください。
素線切れや動作不良によって、フックなどの部品を含めたワイヤー全体を取り替えることもできます。バランサの種類や型番に合うものを選び、正しく取り付けましょう。破断した場合も修理・交換が必要です。
重さによる負担がかかるアーム部分も、長期的な使用によって消耗する場合があります。不具合や動作不良がみられたときはすぐに使用を中止し、メーカーへ連絡を行ってください。点検ののち、修理または新しい製品への交換を行います。
バランサの部品は、それぞれ取り付け場所が異なるため交換方法が異なります。取り付け方法がわからなければ、それ以上は手を触れずにメーカーや修理店に相談してください。
交換のための部品は、必ず販売元から純正品を購入するようにしましょう。ECサイトでは似たような部品が売られている場合がありますが、安く購入できるとはいえ純正品でなければ正しく動作をしないおそれがあります。 交換の方法・手順は取扱説明書やメーカー側からの説明にしたがってください。
自力で交換する際は、作業に適した環境・服装に正規の部品を使用し、複数人で対応するなど安全にも配慮してください。 ボルトやピンのように、バランサの内部に組み込まれている部品が消耗した場合、すぐには気づかない可能性があります。作業効率が下がる、または少しでもおかしいと思ったときにはメーカーに電話、またはメールで問い合わせを行いましょう。
どの部分が不具合を起こしているか分からなければ、分解や解体を行うのは避けて電源を落とし、安全な状態で点検・修理を待ちましょう。
約200種類
~2000kg
約110種類
【選定条件】
2021年11月1日にGoogleで「バランサ」「バランサー」「助力装置 バランサ」と検索した際に表示されたバランサメーカー22社の内、以下の条件に当てはまるものを選出。
アイコクアルファ:該当メーカーの中でもっとも製品数が多く、尚且つオーダーメイド対応をしている。
ロボテック:該当メーカーの中でもっとも最大荷重が重いバランサを製造している。
遠藤工業:該当メーカーの中でスプリング式、ワイヤーロープ式、ロードチェーン式を扱っており、商品数が最も豊富。