このページでは、重たい荷物を運ぶ際の助力装置として活用されている「スライダーボード」について、その特徴や導入メリットなどをまとめています。バランサとの比較検討時の参考として活用してください。
スライダーボードとは、文字通り板状の助力装置であり、使い方としてはプラスチック樹脂材料に特殊な加工が施されたボードの上を、重たい荷物を滑らせるようにして運搬します。
スライダーボードそのものは薄くて折りたたみなどが可能な板状の製品となっており、気軽に持ち運べて使いやすいことが特徴です。
スライダーボードは荷物を移動させたい場所へ、特殊加工が施されたプラスチック製のボードを置き、その上に運搬したい荷物を載せて滑らせるように運ぶことがポイントです。その上、スライダーボードは容易に持ち運べるため、設置する際も別の場所へ持ち運ぶ際もスムーズに行えることは見逃せません。
また、システムとして単純な製品であり、パワーアシストスーツのような助力装置と比べて導入コストが安く済むことも魅力です。
スライダーボードは、ボードを伸ばして置くためのスペースのある場所ならどこでも、利用することができます。そのため、作業場の他にもトラックの荷台や保管倉庫、場合によっては屋外でも利用できることはメリットです。
また、丸めるスライダーボードであれば長さも調節できるため、狭い場所で少しだけ重たい荷物を滑らせたいといった際にも気軽に活用できることは重要でしょう。
スライダーボードによって荷物を運ぶ際は、基本的に荷物をボード上で押したり引いたり、あるいは回転させたりといった動作が基本となります。そのため、特定の場所から任意の場所へ荷物を水平移動させることができたとしても、重たい荷物を持ち上げて段差を越えたり、高い場所から荷物をゆっくりと下ろしたりといったことには不向きです。
スライダーボードは低コストで気軽に導入できて、ボードが対応可能な重量の範囲内であれば重たい荷物でもスムーズに水平移動させられる助力装置ですが、根本的に荷物の垂直移動や空中での保持、また引っかかりが多いなど特殊な形状を持っている製品の運搬といった作業には適していません。そのためそういった作業が必要な現場では対応力の高いバランサが適しています。
スライダーボードの中でも丸タイプの製品は汎用性が高く、様々な導入ニーズにマッチしやすい製品です。ボード上の突起部分が丸みを帯びていることが丸タイプの特徴であり、前後左右どの方向に対しても荷物を移動させやすいことが強みです。また水平方向の回転動作にも適しています。
ただしボードを固定しなければならず、ひんぱんにボードを移動させたい場面では不向きです。
突起形状がとがっており、ボード上の荷物に対して面でなく点で接していることが角タイプのスライダーボードの特徴です。広いスペースにおいて直線方向への荷物の運搬がし易くなっており、角があるため作業員が上を歩いた際の転倒リスクを抑えられます。
レールタイプは一般的に、2枚以上のボードを平行に並べてレールを作り、その上に荷物を載せて運搬するスライダーボードです。幅の狭いボードを複数枚、床面に固定して使用しますが、ボード1枚当たりのサイズが細いので簡易に利用でき、コストも抑えやすくなっています。
そのため、スライダーボードの導入を検討している際などに、テストとして丸タイプや角タイプの代わりに利用しやすいことが特徴です。
ロールタイプは文字通り、ロール状に丸めて持ち運びできるスライダーボードです。使用したい場所にロール状のボードを伸ばして置くだけで利用できるため、設置や移動・再設置といった作業のストレスも軽減できます。2本のロールを並べればレールタイプとしても利用できます。
約200種類
~2000kg
約110種類
【選定条件】
2021年11月1日にGoogleで「バランサ」「バランサー」「助力装置 バランサ」と検索した際に表示されたバランサメーカー22社の内、以下の条件に当てはまるものを選出。
アイコクアルファ:該当メーカーの中でもっとも製品数が多く、尚且つオーダーメイド対応をしている。
ロボテック:該当メーカーの中でもっとも最大荷重が重いバランサを製造している。
遠藤工業:該当メーカーの中でスプリング式、ワイヤーロープ式、ロードチェーン式を扱っており、商品数が最も豊富。