バランサは、上げ下ろしを行うワーク(搬送物)の材質・形状・サイズ・重量によって適切な製品を選びます。
ワークによっては、バランサ側に「吸着」と呼ばれるスペックが必要になる場合があります。吸着とは、対象のワークにバランサの先端を吸着させて持ち運びを行う方法ですが、事前にワークのサンプルを準備したうえで、吸着テストを行う必要があります。
テストの結果によってバランサがワークに適しているかを判断することができるほか、必要に応じて吸着以外の方法やアタッチメントを組み合わせるといった方法も選択肢に入ります。また、吸着テストの目的・方法・注意点も事前に確認しておきましょう。
吸着の機能を搭載した吸着式バランサは、すべてのワークに適しているというわけではありません。必ずワークとの相性を調べるテストを行い、正しく上げ下ろしや運搬ができることを確認する必要があります。
ワークが袋または段ボールの場合、吸着テストの対象となります。それ以外の梱包や形状、重さの場合は吊り下げ式などの方法を選ぶことになるでしょう。
メーカーによっては、吸着式アタッチメントにいくつかの種類が存在します。アタッチメントを替えながらテストを繰り返し、それでも十分な結果が得られなければ吊下げ式バランサへの変更を検討します。
運搬したいワークが複数種類存在する場合は、すべてのワークに対して吸着テストを行いましょう。テストは1つではなく、すべての種類に対して行います。
吸着テストはアタッチメントを使用して行います。事前に内容物を詰めたワーク本体をサンプルとして用意し、複数種類ある場合はすべて実物と同じものを準備してください。
バランサ吸着テストでは、実際に上げ下ろしや移動を行うワークと同じものを用意しましょう。段ボールや袋だけではテストが行えないため、内容物を入れた状態でサンプルを用意してください。
複数種類のサンプルがある場合は、すべて実物と同じ状態で送付を行ってください。食品など、衛生上の問題があり送付ができない場合は、別途相談のうえ重量を同じにしたサンプルを準備してください。
バランサのテストでは、製品に破損や損傷が起きる場合があります。サンプルは破損や損傷が起きても問題のないものを用意し、テスト環境に送付または持ち込みを行いましょう。
バランサの稼働環境も、実際の環境と同じように統一する必要があります。たとえば天井固定型のバランサを使いたいところで、床上固定型のバランサをテストに使ってしまうと、正しいテスト結果が得られない可能性があります。
吸着テストの前に、ワークやバランサの機能に関してのチェックが行われるため、チェック項目には正確に回答してください。その仕様を元に、機種の選定やオプションの決定を行い、テストを実施します。
さらに詳細な要望や疑問点は、事前に問い合わせをしておくと安心です。作業環境に関する細かな情報も、メーカーや販売業者へ伝えておきましょう。
約200種類
~2000kg
約110種類
【選定条件】
2021年11月1日にGoogleで「バランサ」「バランサー」「助力装置 バランサ」と検索した際に表示されたバランサメーカー22社の内、以下の条件に当てはまるものを選出。
アイコクアルファ:該当メーカーの中でもっとも製品数が多く、尚且つオーダーメイド対応をしている。
ロボテック:該当メーカーの中でもっとも最大荷重が重いバランサを製造している。
遠藤工業:該当メーカーの中でスプリング式、ワイヤーロープ式、ロードチェーン式を扱っており、商品数が最も豊富。