すべての駆動を電気によって行うバランサーは、従来型の電動式バラマンから飛躍的に性能・機能がアップしています。
作業する高さの位置を記憶させ、ボタン操作のみでその位置が再生でき、繰り返し行うことも可能な「位置再生機能」は特許を取得したものです。クレーンの上下スピードを無段階に設定できるレバーと2速切替のペンダントスイッチ(オプション)のどちらかが選べます。操作スピードはタッチパネルを使って簡単に設定・変更が可能です。
圧縮空気をコントロールして操作するバランサーは、力を必要としないので女性や高齢の方でも重量物の搬送が行えます。
クレーン操作の度にワークの重量を検出・設定し、変化する重量にも対応。あらかじめ重量を設定しておいてバランス状態をスイッチで切り替えることができるため、いくつかの製品を続けて搬送するロット生産などに適しています。複数の重量を設定しておきセレクトスイッチで操作することもできます。切り替えが素早く行えるので短いタクト作業も可能です。
動力源に電気と圧縮空気を併用したハイブリッド式のバランサーは、オートバランス制御によりワークの着脱時や重量不明でも常にバランスモードをキープします。センサーで検出した重量を更新するため作業中にワークの重量が変化してもバランス状態を保持。スイッチ操作をほぼ無くしタッチパネルを使用しているので簡単に操作できます。警告表示なども一目で確認可能。
新技術の電子制御を導入し操作の簡易化を実現、作業者の負担軽減だけでなく安全確保の性能も向上しています。
本体旋回が1軸のため高さのある作業環境で上下左右の広範囲で作業がきます。アームを曲げ伸ばして細やかな作業も可能です。
可搬重量100kg~180kg、アームの高さは最大約3.7m~3.9m、上下ストロークは1.5m、電気消費量2.3kVA~2.5kVA。「床上型」は固定式台座を床にボルトで固定します。
同シリーズにキャスター付きで自由に動かせる移動式台座タイプ、天井に取り付けたレールを使って移動させる天井移動トロリータイプがあります。
水平アームと垂直アームのそれぞれを個々に変更可能な2軸旋回タイプの電動式バランサです。天井高や作業スペースに合わせて調整できるため、多種多様な設置スペースへ対応させることが可能です。
取り扱い可能な重量は50~250kgとなっており、開口部も少ないためクリーンルームなど条件的に制限された環境への設置にも適しています。
なお、使用電源は三相AC200V/220Vとなっています。
水平アームと垂直アームを個別に長さ変更できるエア式の2軸旋回式バランサです。電動式と同様に開口部が少なくクリーンルームなどへの設置に適している上、作業半径や天井高といった条件にもアームの長さを調整することで幅広く対応できます。
対応可能重量は30~250kgとなっている他、スカラタイプには設置方法として、床上型だけでなく「天井型」がラインナップされていることも特徴です。
操作しやすい1軸旋回アームタイプのバランサーで、固定式台座をボルトで床に固定して使用します。
可搬重量75kg~500kg、上下ストローク約1.5m~1.7m。作業環境の広さにゆとりがある場所で広範囲で行う作業に適しています。アーム構造はアタッチメントを水平に装着するダブルリンク型とフックなどを装着するシングルリンク型の2種類です。
同シリーズで設置方法の異なる移動式台座・天井移動トロリーがあり、小型から大型まで幅広いタイプ展開が特徴です。
水平アームと垂直アームを個別に長さ変更できるエア式の2軸旋回式バランサです。電動式と同様に開口部が少なくクリーンルームなどへの設置に適している上、作業半径や天井高といった条件にもアームの長さを調整することで幅広く対応できます。
対応可能重量は30~250kgとなっている他、スカラタイプには設置方法として、床上型だけでなく「天井型」がラインナップされていることも特徴です。
可搬重量30~150kgの空気圧式バランサです。搭載されているアームの最大高さが低く設計されており、天井高の低い環境において実力を発揮するモデルといえるでしょう。
それぞれの重量モデルごとに床上固定型と床上移動型がラインナップされており、設置環境や利用方法といった条件に応じて利用できることが強みです。
段ボールや袋物などの運搬へ使いやすいバランサとなっています。
エア式バランサであり、天井に設置しているレールシステムと組み合わせることで広範囲の作業環境へ対応できることが特徴です。アーム式のバランサでは不足するようなエリアで運搬物を取り扱いたい場合などに適しています。
また、天井吊り下げ式になっているため、床上の作業を邪魔せずスペースを確保できるといった点も強みです。
なお、可搬重量は30・60・90・130kgの4タイプとなっています。
取り扱いやすい標準的な1本軸で旋回するハイブリッド式のバランサーです。固定式台座をボルトで床に固定して使用、他にキャスター付きで移動ができるタイプ、天井に固定するタイプ、天井のレール上を移動するタイプもあります。可搬重量56kg~126kg、上下ストローク約1.5m。小型から大型タイプまで幅広く展開しています。アームは2種類あり水平にアタッチメントを装着するタブルリンク型、フックなどを装着するシングルリンク型があります。
従来のスカラタイプよりもさらに広範囲のエリアで運搬作業をカバーできるよう設計された、エア式と電動式のハイブリッドモデルです。垂直アームと水平アームの長さをそれぞれ調節できる上、可搬重量は30~150kgまで幅広く対応します。
空気圧と電気の両方を動力源として活用することが可能であり、電気消費量は全モデル共通で0.1KVA(電源:単相 AC85~264V 50/60Hz)です。
なお、天井へ設置できる天井型も提供されています。
ハイブリッド式バラマン スカラタイプを、さらに天井の低い場所へ設置できるよう変更した低床タイプのバランサ(可搬重量30~150kg)です。
空気圧と電気をそれぞれ動力として活用可能であり、使用電源も単相100Vのコンセントを利用することができます。また、床上に固定するタイプと、床上を移動させられるタイプが用意されており、作業目的や導入環境に合わせて選びやすいことも利点でしょう。
ステンレス鋼材や金属製品などの加工販売を行う吉川金属株式会社では、高重量(20~50kg程度)のステンレス鋼板の搬送作業などを複数の作業員で行っていました。しかし、人数が必要な上、作業に従事する労働者の腰痛といった問題もあり、速やかな省力化が課題となっていました。
しかしバランサを導入後は、女性の作業員がスイッチを操作するだけで単独作業できる環境が構築され、肉体的な作業負担を大幅に軽減することが叶ったそうです。また、作業手順や機械操作の方法も分かりやすく、複数の従業員が速やかに機械操作へ慣れたことで、社内全体の作業効率が向上したことも見逃せません。
1957年創業、60余年の長きにわたりウインチ・バランサ・荷揚機・ジラフ等はん用機械器具の製造・販売を行う会社です。産業機械・建設業界など多数の実績があります。
東京に本社、山梨に事業所とカスタマーセンター、名古屋・大阪・福岡に営業所を設置。1979年開発の「ベビーホイスト」は製品名が小型ウインチそのものを表すほど広く認知と信頼を得ています。大型ウインチの「マイティプラー」、三次元バランサの「バラマン」、自走式運搬設置機の「ジラフ」も多くの現場で支持される代表的な製品です。
常設展示ではウインチやバランサーなどを中心に様々な機種を展示しています。
見るだけでなく、実際に触れて操作することも可能。いろいろなアタッチメントを使ってワーク搬送を体感できます。関西・九州・中国エリア以外の現場にはデモンストレーションカー「バラマンカー」が訪問。2台のハイブリッド式・電動式のバランサーと多種多様なアタッチメントを搭載し、使用ニーズに合わせたデモンストレーションを行います。
所在地 | 東京都江東区南砂2-11-1 |
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創業年 | 昭和32年(1957年) |
資本金 | 9,000万円 |
認証規格 | ISO9001、ISO14001、建設業の許可(機械器具設置工事業)、クレーン製造許可事業場、ゴンドラ製造許可事業場 |
業務内容 | ウインチ・ホイスト、荷揚機、バランサ、ジラフ等の設計・製作・施工・販売 |
約200種類
~2000kg
約110種類
【選定条件】
2021年11月1日にGoogleで「バランサ」「バランサー」「助力装置 バランサ」と検索した際に表示されたバランサメーカー22社の内、以下の条件に当てはまるものを選出。
アイコクアルファ:該当メーカーの中でもっとも製品数が多く、尚且つオーダーメイド対応をしている。
ロボテック:該当メーカーの中でもっとも最大荷重が重いバランサを製造している。
遠藤工業:該当メーカーの中でスプリング式、ワイヤーロープ式、ロードチェーン式を扱っており、商品数が最も豊富。