ドラム缶の運搬にはエア式バランサが適しています。スイッチ操作で簡単にバランス状態の切り替えができるので、位置決めや短いタクト作業も可能です。
動力が圧縮空気のみのため、防爆エリアでも使用可能。アタッチメントはクランプ式で、しっかりとドラム缶をキャッチしてパレットへの積み付け作業が効率アップ、指を挟む危険もなくなります。
一斗缶をパレタイズする際には、エア式バランサがおすすめです。缶の中身が危険物質でも対応できるオールエアー制御として防爆区域でも使えます。
アタッチメントは吸着式とし、上面と側面の両方対応できるタイプとすれば、様々な状態の一斗缶の運搬が可能。キャスター付きの台座を導入すれば、工場内で充填が必要な場所に移動して作業できます。
化学工場で薬品の入ったペール缶を運搬する際、エア式バランサが多く利用されています。重いワークをバランス状態にして軽作業に変えるため、だれでも楽な運搬が可能です。
缶の上部を吸着するアタッチメントを選択すると、手で支えながら思い通りの位置に移動できます。キャスター付き台車を採用すれば、工場内の必要な場所への移動も簡単です。
吸着式は多くは缶の上部を吸着して持ち上げて運搬します。水平が保てるので液体入っていても安心です。一斗缶からドラム缶など幅広く対応した吸着パッドがあります。フック式は、ドラム缶や一斗缶専用の吊り具などを利用して缶を吊り上げて運搬します。
一斗缶などは1度に5つを運搬できる仕様とすれば、作業効率のアップが可能。外側クランプ式は市販のドラム缶グリッパーなどで持ち上げて運搬します。缶の中身を投入する場合は缶を傾ける仕組みを追加することも可能です。
当サイト「モノかるNavi」は、業界でも珍しい「バランサだけに特化した専門WEBメディア」。
国内外のバランサメーカー26社以上を1社1社調査して紹介したり、アーム式・エア式といったバランサの種類を分かりやすく解説したり、このページのように対象物別の導入事例だけでなく業界業種別の導入事例をまとめたり、展示場へ取材に行ったりと、とにかくバランサに関するコンテンツだけを発信しています。
そんな私たち編集チームが選ぶ、使用用途や目的を踏まえたおすすめのバランサメーカーもご紹介していますので、製品の情報収集をしている方は是非お役立てください。
化学物質の入った200kgのドラム缶を手動運搬機で持ち上げ、パレットの端に置いて手作業で位置をずらすという作業は、重労働であり指を挟むなど危険を伴う仕事です。
エア式バランサを導入したことにより、重いワークをバランス状態にして運搬でき、重労働を解消。バランサに反転機能を追加してパレット上の移動も簡単にできるため、ケガの危険度が低くなり作業効率アップにつながりました。防爆エリア対応のため施設内の広範囲で活躍しています。
エアー式ラクラクハンドABは圧縮空気の力で動かし、手作業に近い感覚で操作できるエア式バランサです。重量物を無重力状態に保つため、力の少ない人でも安全に作業できます。
細かい位置合わせが簡単にでき、一定重量のワークを繰り返し運搬する作業が得意です。アタッチメント・設置方法は作業内容や環境などに合わせたものを提供します。
作業では長い板を加工したり運んだりしなければなりませんが、無理に力をかけると板が曲がったり、反動で跳ね上がったりして非常に危険な作業環境となっていました。しかしエアー式のメカクランプを導入したところ、ワークへ無理に力をかけることなく保持できるようになりました。またアームが固定されて運搬もスムーズです。
アイコクアルファのエアー式ラクラクハンドは、作業者が手作業に近い感覚で操作できるバランサであり、ワークを持ち上げる原動力として圧縮空気が採用されているシリーズ製品です。140種類以上の製品が展開されており、ワークの特性や作業環境、作業者のニーズなどに合わせて色々と選びやすいことがポイントとなっています。なお、落下防止機能や防爆仕様も人気です。
切断加工によってカットした板ガラスは、切断面が鋭利な状態になっており、ガラスを持った作業員がケガをする危険が高いものでした。しかしアイコクの電気式ラクラクハンドを導入したところ、ガラスへ触れることなく作業可能になりました。
電気式ラクラクハンドは、文字通りバランサの動力として電気が使われているシリーズです。レバー操作によってワークの移動速度をコントロールできる上、レバーを操作していない間はそのままの高さにワークが固定されるため落下や事故といったリスクを回避できます。対象ワークの重量やサイズごとに幅広い製品が展開されており、目的に合わせて選択可能です。
一斗缶に入った原料や調味料を機械や別の容器に投入する際、手作業で行うのは力が必要な上、転倒などの危険がある作業です。作業中の重量変化に強い電気式バランサを導入し、作業の負担を軽減しました。
機械で一斗缶を持ち上げ、投入口上で傾けて液体を注ぐという手作業と同じ流れを再現。重いワークを無重力状態にし、大きな力を使わず簡単にできる作業になりました。
スカラタイプBMi2S-50~250(C)は電気式バランサです。水平・垂直アームの長さをそれぞれ変えることができるため、作業スペースや天井の高さを考慮した柔軟な対応ができます。
ワークの重量変化に強く、安全ブレーキ機能など多くの電子制御を搭載。開口部が少ないため、クリーンルームでも多く導入されています。
20~50kgの板を切断加工するため、機械の上に載せる作業を行っていました。しかし常に複数の作業員が必要になっている上、重くて大きい板を運ぶせいで作業員が腰痛に悩まされるなどの問題が生じていました。
複数の会社の製品を検討した上でバランサを導入した結果、それまで2人がかりだった作業が1人で可能になり、女性でもスイッチを押すだけで操作できるようになって助かっています。
トーヨーコーケンの低床タイプ(BMG)は、天井の低い環境でもスムーズに作業できるようアームが設計されており、窓ガラスのような板やダンボール、袋物といった様々なワークへ適応可能です。バランサで対応可能な重量も30~150kgの範囲でラインナップされており、可搬重量が増大しても作業半径や上下ストロークが極端に変動しない点が特徴です。
以前はドラム缶からの液体投入時に容器が変形してしまって困っていました。また作業員が2名必要なのに作業場所が狭かったことも問題でした。
小型のアームバランサーを導入した結果、作業スペースを確保しやすくなった上に作業人員が1名だけで足りるようになって助かっています。滑り止めアタッチメントによって、労災防止にもつながってくれたことはメリットです。
パラマティックのアームバランサーは、アーム半径がおよそ2mという、省スペース型のバランサです。ドラム缶やダンボール、フープ材など様々なワークに対応しており、作業者が自分の手を使っている感覚で操作できるシンプルさも魅力となっています。なお、地上固定式の他にもフレーム固定型や壁取り付け型など、複数の設置プランを選択できます。
醤油メーカーとして国内だけでなく国外向けの輸出も行っているヒガシマル醤油ですが、国内と国外では需要に差があり、コスト面などの問題から輸出品の出荷作業は人力で行っているという現状でした。
そこでCKDのパワフルアームを導入したところ、シンプルな設備導入でコスト問題をクリアできた上、生産性が高まって作業中の安全性も向上し、作業者の腰痛問題も緩和したそうです。
CKDのパワフルアームは、高剛性仕様によって欧州安全規格CEマーキング基準もクリアしたグローバルモデルのバランサです。作業者の負担軽減をコンセプトに開発されたヒューマンアシスト製品として位置づけられており、折りたたみ可能な多軸仕様で不要な時はコンパクトに収納することもできます。
その他、内蔵ロック機構によってシンプルデザインながら安全性も高められました。
パナソニックホームズではハウスメーカーとして、提供している製品へ耐震性能を高めた窓ガラスを採用していますが、中には110kgを超えるガラスもあって作業員への負担が大きくなっていました。
ロボテックのムーンリフタを導入したところ、高重量のガラスを楽に運べるようになっただけでなく、ガラスを取り扱う際の衝撃についてもきちんと緩和できるようになり、ガラスが割れるといったリスクの軽減にも成功しています。
建設現場の足場資材など大型ワークの運搬や整頓へロボテックのムーンリフタを活用しています。導入前は1枚42kgという重量に加えて長尺の吊り足場を運ぶため、男性2人が従事しなければなりませんでしたが、バランサ導入後は高齢の作業員でも1人でスムーズに作業できるようになりました。また、作業姿勢が楽になったので冬場の厚着状態でも作業できています。
天井から吊り下げた状態のワークを、作業員が両手でつかんで任意の高さや位置へ運搬・設置できるバランサです。ワークの性質や形状に合わせてアタッチメントを設定できる上、天井クレーンなどの設置治具まで含めてプランニングしてもらうこともできます。また、作業環境に応じて防塵タイプやHACCP対応タイプを選択できることもポイントです。
約200種類
~2000kg
約110種類
【選定条件】
2021年11月1日にGoogleで「バランサ」「バランサー」「助力装置 バランサ」と検索した際に表示されたバランサメーカー22社の内、以下の条件に当てはまるものを選出。
アイコクアルファ:該当メーカーの中でもっとも製品数が多く、尚且つオーダーメイド対応をしている。
ロボテック:該当メーカーの中でもっとも最大荷重が重いバランサを製造している。
遠藤工業:該当メーカーの中でスプリング式、ワイヤーロープ式、ロードチェーン式を扱っており、商品数が最も豊富。