バランサは、重量物の上げ下げや移動を助ける装置です。金属を溶かして流し込み、製品を造る「注湯作業」でもバランサが活用されています。ここでは、注湯作業の内容やバランサを活用するメリット、実際の活用事例について紹介します。
注湯作業(ちゅうとうさぎょう)とは、溶かした金属を専用の型に流し込んで製品を造る作業のことです。溶解炉で材料となる金属を溶かし、液状にしてからポットなどを使って型に流し込んでいきます。1000℃を超える高温かつ重量のある金属を扱うため、熱に強く耐久性の高いバランサが活躍しています。
自動注湯機とバランサを組み合わせることで、作業の効率化や湯こぼれの削減が見込まれます。近年では量産ラインの一部に、自動で注湯作業を行う機械設備が導入されるようになりました。
高温で重量のある金属を扱う現場では、スムーズな移動と作業をバランサが担当します。すべての作業を人の手で行うよりも持ち上げや運搬を高速で行えるようになり、作業の効率化と生産性の向上に貢献します。
高温な作業環境では、作業者にかかる負担が大きくなります。バランサを導入することで作業員にかかる負担を軽減できるので、作業者の疲労を軽減し、安全性を高め、事故を防ぎます。
鋳物製品を製造する工場で、鋳型合わせの工程にバランサを導入した事例です。2つの型を合わせる際に職人の技術を必要としていましたが、職人の手作業に頼るだけでは負担が大きかったため、手作業の感覚に近いバランサを導入しました。その結果、従来の作業性を維持しながら、体(腰)にかかる負担を軽減することができました。
アルミ合金の大型鋳物を扱う企業において、過酷な環境で作業する作業者の負担を改善するために、エアー式バランサを導入した事例です。融解したアルミ合金の汲み出しをシンプルなタイプのエアーバランサに置き換えたところ、使いやすさと費用の問題をクリアし、1回に約30kgのアルミ溶湯をスムーズに汲み上げ、省人化と作業者の安全性を高めることができました。作業者の肉体的負担が大幅に軽減され、新たな人材の確保も検討できるようになりました。
注湯作業は人の手による手作業が多く、作業者にかかる負担と安全面での負担が課題となっていました。バランサの導入によって数十キロの金属を直接持ち上げる必要がなくなり、作業者の負担が軽減されます。また、作業の効率化や生産性の向上にもつながります。
当サイトでは、バランサの種類や使用シーン、代表的なメーカーを紹介しています。「ピックアップ関連記事」もぜひご覧ください。
袋を下ろさず開封+材料投入!
作業時間を短縮する
画像引用元:アイコクアルファ公式HP
https://aikoku-rh.jp/special/
揺れ防止機能あり
屋外で使える
画像引用元:ユニパルス公式HP
https://www.robotec.tokyo/moonlifter/moonlifter-product/
重さ不明の荷物でも
安定稼働できる
画像引用元:トーヨーコーケン公式HP
https://www.toyokoken.co.jp/products/index_balancer.php?lcategory=balancer&category=hybrid_balaman