可燃性のワークを取り扱う場所では、安全のために爆発や火災を防止するための防爆設備を使用しなければなりません。ここでは、爆発・火災の危険がある場所で使われる防爆仕様のバランサについて、製品例とあわせて紹介します。
防爆仕様とは、爆発や火災のおそれを防ぐために施される構造や仕組みのことです。可燃性ガスや蒸気が発生する場所、または発生のおそれがある場所において、火花などの着火源が共存しないように構造や素材を工夫したものです。可燃性のワークを扱う場合は、着火源になりうる電気設備に対して、労働安全衛生法によって定められた防爆仕様を取り入れなければなりません。
一般的なバランサは電気で稼働するため、バランサ側に防爆対策を施す必要があります。防爆仕様のバランサは電気の代わりにエアーのみで動かせるものが存在します。通電しないため火花が発生せず、作業中の火災や爆発のリスクを予防できます。
防爆仕様のバランサに適した環境は、「危険場所」に指定されている環境です。危険場所はガス蒸気危険場所と粉じん危険場所の2種類あり、それぞれ3段階に分けられています。
ガス蒸気危険場所とは、石油・ガス・化学薬品や塗料・酒類・樹脂・タイヤなどを扱っている工場やプラントを指します。上記の3分類のうち、ゾーン0は「特別危険箇所」とも呼ばれ、もっとも爆発の危険が高い場所です。
粉じん危険場所とは、粉じんの飛散によって火災などが起こりやすい場所です。食品・製薬・金属加工・製紙工場などが該当し、産業廃棄物の処理場やリサイクル工場なども含まれます。上記の3分類のうち、ゾーン20がもっとも粉じんによる爆発・火災のリスクが高いとされています。
エアーのみの駆動源で作動し、0〜70kgまでの重量に対応しているバランサです。素手の作業感覚に近いスピード感に加え、本体は塗装剥がれが起きないアルマイト処理が施されています。
電気を使わずエアーのみで作動するバランサです。操作ハンドル・レバーの押しボタンが搭載された本機は、空気圧の自動制御機能によって製品を無重力に近い状態に保持できます。
可燃性の蒸気や粉じんが発生する場所では、電気設備が着火源となり火災などを引き起こすおそれがあります。軽量〜重量物を安全に運搬するためには、エアー式など着火源を持たない防爆仕様のバランサを活用してみてはいかがでしょうか。
当サイトでは、バランサの種類と選び方のポイントを詳しく紹介しています。製品選びの参考にしてください。
袋を下ろさず開封+材料投入!
作業時間を短縮する
画像引用元:アイコクアルファ公式HP
https://aikoku-rh.jp/special/
揺れ防止機能あり
屋外で使える
画像引用元:ユニパルス公式HP
https://www.robotec.tokyo/moonlifter/moonlifter-product/
重さ不明の荷物でも
安定稼働できる
画像引用元:トーヨーコーケン公式HP
https://www.toyokoken.co.jp/products/index_balancer.php?lcategory=balancer&category=hybrid_balaman