動作を一方方向に制限する「ラチェット機構」は、自転車をはじめジャッキやレンチなどの工具類、バランサのような工場用の機器に採用されています。ここでは、ラチェット機構の仕組みとバランサの実例を紹介します。
ラチェット機構とは、動作方向を一方のみに制限したい場合に採用される機構です。
ラチェットとは日本語で「歯止め」の意味で、実際のラチェット機構にも逆回転防止のために爪となる部分が取り付けられ、反対方向に回せなくなる歯止めの役割を果たしています。歯車のような部品を時計回りまたは反時計回りのどちらかにのみ回転させられます。
この仕組みは自転車や歯車部品、レンチといった器具製品に使用され、車椅子にも後退防止のために取り付けられる場合があります。
軽量で取り付けやすいスプリングバランサにラチェット機構が搭載された事例です。
通常のスプリングバランサは耐荷重内のワークを吊り上げ、吊り下げるのみの機能ですが、ラチェット機構が搭載されることでロープを任意の位置に停止させられます。
ワークが空に近い状態や、荷物の重量が一定ではない場合にも、ラチェット機構によって停止させられるため、作業の安全性が確保できます。
ドラムロック機構・ラチェット機構・落下防止装置を搭載したスプリングバランサです。
ワークが空でも任意の位置に停止できるほか、ドラムロック機構を搭載しているため、ドラム部分を固定した状態で修理・点検ができます。落下防止装置も搭載しているため、スプリングが破断しても吊り下げたワークが落下しない構造です。
長時間の作業に適したトルクリールバランサです。スプリングのトルク変化を調整し、バランスをとりやすくしています。
ラチェット機構を採用しているため、ストロークの途中で停止が可能。任意の位置で停止できるため、作業の進行を妨げません。
ベンチ作業やライン作業をサポートする工具用のケーブルバランサーです。
調整可能なストローク・リミットやステンレススチール製のワイヤーロープを搭載し、ラチェット機構で任意の高さにワークを停止できます。
ラチェット機構は、任意の位置で停止させられる仕組みのためバランサによる事故の防止や安全性の確保に貢献します。
本体を衝撃から守り、作業者の安全やワークの品質維持にも役立てられるため、安全対策の方法として導入を検討してみてはいかがでしょうか。
当サイトでは、バランサを導入する前に知っておきたいポイントや基礎知識を紹介しています。バランサの取り扱い企業や取り扱う際の注意点もぜひ参考にしてください。
【主なワーク】
画像引用元:トーヨーコーケン公式HP
https://www.toyokoken.co.jp/products/balancer/hybrid/
【主なワーク】
画像引用元:アイコクアルファ公式HP
https://aikoku-rh.jp/products/
【主なワーク】
画像引用元:日東工器公式HP
https://www.nitto-kohki.co.jp/apps/prd/search/syousai?seihincd=TB06356&lang=ja&groupcd=T&vf=
※情報は2021年11月~2026年4月時点。