ワークを持ち上げる動力源にエアを使ったバランス機能に優れたバランサです。重量のあるワークを軽くするため、女性や高齢の方などでも少ない力で運搬作業が行えます。設置にはエア源やエア配管が必要です。可搬荷重の範囲は0kg~450kg。動力がエアなので動作音は静かです。エアの供給が急停止してもワークやアームがその場で保持する機能を備えています。
ワークの重量をあらかじめ設定しておいて、スイッチ操作で簡単にバランス状態が切り替えられます。手で作業するような感覚で行えるシンプルな操作法で、素早い切り替えも可能です。位置決めや短いタクト作業などに適しています。運搬のたびにワークの重量を感知するため、様々な重量のワーク運搬に向いています。
電気を一切使わずエアのみで駆動し、金属が接触しない構造になっているため防爆設備での使用に適しています。オイル不使用のためオイルミストは発生せず、給気中の微小ごみで排出口が故障する心配がありません。危険物の運搬やガスなどを扱う危険箇所でも安心して使えます。ほこりや粉塵が発生しないため、クリーンルームでの使用も可能です。
動力に電気を一切使わないので、引火性の高いガスなどを使用している施設や高温低温な環境でも使えるバランサです。空気の清浄度が管理され、空気中のゴミやほこり、細菌などの微粒子が少ない状態に保たれているクリーンルームでも使えます。
空気を使って機械を動かすため、動作音がとても静かです。最低限のパーツで構成され、軽くて丈夫な金属を使うなど機械自体もシンプルで軽量に作られており、交換が必要な部品も少ないため低コストでの維持が可能。オイルを使わず排気口からオイルミストを排出しないのでメンテナンスが簡単です。
動力源に圧縮空気を使うため、エア源やエア配管を確保する必要があり、配管工事など使い始めるまでに手間や時間がかかります。機械だけでなく配管などの設置スペースを確保する必要もあります。
エアバランサは屋内仕様となっているため、屋外では使うことができません。屋内であっても雨や太陽光にさらされるような場所での使用は不可。もし屋外で使う場合には雨などが機械に影響を与えないような対策をする必要があります。エアの配管が届かない場所でも使うことが出来ません。
自動車工場でフロントガラスなどの移動や取り付け、建築建材関連の設備ではガラス板やガラスをはめ込んだ窓や扉の運搬など、デリケートな扱いが必要なワークの運搬に活用しています。
物流センターで様々な大きさの段ボールに入った荷物や、空港で形状も大きさもバラバラの荷物など、傷や汚れをつけてはいけないワークの運搬に多く利用されています。
ガスなど引火性の高い物質を扱う危険設備や、食品や医薬品などを扱うクリーンルームといった特殊な環境での使用に適しています。安全に使用できる機能をバランサが備えています。
圧縮空気が動力源となっているバランサ。ワークを無重力状態にして、大きな力を使わずに、手で作業する感覚に近い操作感で、繊細な位置合わせが可能です。重量が一定しているワークの繰り返し運搬に多く利用されています。ワーク落下防止の安全回路を備えており、防爆仕様も対応可能。アタッチメントは作業内容に合わせてオリジナルで製作します。
圧縮空気をつなぐだけで、簡単に取り扱えます。エアを動力源とした高いバランス機能により、女性や高齢の方でも重いワークを軽々と扱うことができ、スムーズな運搬が可能です。スイッチ操作でバランス機能を切り替える「エア調圧制御」は短いタクト作業に、運搬のたびにワークの重量を検出する「エアダブル制御」は様々な運搬物の取り扱いに適しています。
バランサとホイストの2つの機能で運搬作業をサポート。吊り荷が停止した位置から手で持って下へ30cm程度動かせるフローティング機能を備えています。昇降制御モジュールの速度調整ネジで速度制御が可能です。エアの供給がストップしたり、ペンダントスイッチのホースが断裂したりしても吊り荷が落下しない機能を搭載。エアモータを使用していないため動作音がとても静かです。
電気を使用せず圧縮空気だけで動作するオールエア方式対応のバランサです。防爆設備にも使用できるなど、導入できる場所の範囲や条件を拡大できることが特徴です。また、片手でバランサとホイストを選択できるなど、操作性を追求されていることも見逃せません。軽量化を追求することで作業による慣性の影響を抑えつつ、ワークへの影響を低減させていることもポイントです。なお、コスト面でもクライアントに配慮した設定となっています。
シンプルな設計と操作性が重視された構造となっており、片手で重量ワークをスムーズに運搬することができます。また、ワークの重量をあらかじめ設定する必要がなく、オールエア方式によって防爆環境下への導入が行いやすいといった点もメリットです。
軽量化によって取り扱いをスムーズにしているだけでなく、低コスト化も考慮されており、導入にかかるクライアントへの負担についても軽減が目指されていることは重要です。
オールエア方式のバランサに加えて、様々なアタッチメントを組み合わせることで、第10世代の大型ガラスやデリケートな薄型ガラスの運搬にも対応している点が特徴です。90度の反転機構など水平方向へのアプローチも可能な上、自動車業界や製紙業界、製薬業界など様々な分野や領域に合わせたアタッチメントパーツをオーダーメイド製作してもらえるため、幅広いニーズへマッチングします。なお、エア方式だけでなく電気タイプも製造可能です。
エアシリンダとリンク機構を活用した上下運動に加えて、水平方向への旋回機能を追加したエア式バランサです。単独で三次元の動作が可能となっており、作業範囲内であればどの位置に対しても自由にワークを動かして操作することができます。また、アーム支店が下方向にも設定できるため、工作機械やプレス機械などへ下側からワークを設置することも可能です。最大荷重が60・130・230kgと3パターンが標準展開されてニーズに対応します。
2軸水平旋回方式が採用され、広範囲の作業に対応しています。また、シンプルな設計の構造とワイヤー方式を組み合わせることで製造コストも抑えられており、導入費用に関する低コスト化ニーズに配慮していることも重要です。ユーザーの作業スタイルや導入場所の環境に合わせて操作方法が複数展開されており、ワンハンド操作が可能なコントローラタイプや、ボタンによって対応負荷を調節できるボタンタイプなど任意に選択できます。
エア式バランサはあらかじめ重量を設定しておき、手作業のようにスムーズな運搬を行えるだけでなく、バランサがワークの重量や重量変化を感知して自動的に重量設定を行ってくれることも特徴です。そのため、様々な形状やサイズ、内容物を有するダンボールの運搬にエア式バランサは適しています。なお、状況に合わせてアタッチメントを変更することも効果的です。
重量のある袋物は、内容物によって運搬時に高重量対応が必要になるだけでなく、重心の変化などにも速やかに対処できなければなりません。エア式バランサは重量のある袋物の運搬にも適しており、フォーク式アタッチメントやクランプ式アタッチメントなどを利用すれば効率的に運搬を行えます。また、クランプのピッキング力を調整すれば破れやすい袋にも対応可能です。
大きな鉄板やガラス板などは高重量な上、サイズが大きいこともポイントです。エア式バランサで大きな鉄板やガラス板といった重たいものを運搬する場合、吸着式アタッチメントを活用したり、アタッチメントの数を増やしたりすることで安全な運搬を叶えることができます。特にガラスのような割れやすいものについて繊細な調整も行えます。
傷つけたくないロール材の運搬に対しては内側クランプ式アタッチメントのエア式バランサが有効です。表面に傷が付いては困るフィルムロールなどでも、エア式バランサを効率的に活用すればスムーズかつ安全に運搬できます。
また、エア式バランサとして作業環境における柔軟性が高いことも特徴です。
重量物であるドラム缶などを運搬する場合においてもエア式バランサが有効です。吸着式アタッチメントやフォーク式アタッチメントを活用するなど、重量や対象物のサイズに合わせてアタッチメントの種類や数を調整します。
また、ドラム缶や一斗缶の中に入っているものが危険物や可燃物であった場合でも、エア式バランサであれば防爆エリアで利用できます。
割れやすい上、重量のあるビンやビンの入ったケースについては、エア式バランサを活用した運搬が安全です。ビンの形状やケースの種類に合わせてアタッチメントの種類を変更することで、ビンの表面に傷を付けず、割れ対策としても価値を高めていくことができます。
吸着式やエアクランプ式のアタッチメントが適しています。
ファイバードラムは医薬品メーカーや化学工場で利用されており、吸着式アタッチメントを採用されたエア式バランサが活用されていることも少なくありません。
エア式バランサはクリーンルームでも安心して導入できる上、100kgを超えるものに関しても吸着式アタッチメントでしっかりと保持することが可能です。
機械製造業の生産ラインでスリーブの取り付けを行う場合、重たいワークでも任意の高さで無重力状態の保持を行えるエア式バランサが適しています。アタッチメントとして内側クランプ式を採用するなど、効果的なアタッチメント形状や保持システムを検討することで一層に効率化を推進できます。
車のフロントガラスは重たい上、表面に傷が生じてはいけない繊細なワークです。吸着式アタッチメントを活用したエア式バランサであればガラス表面に傷を付けることなくフロントガラスを運搬し、また任意の場所で保持できるのもポイントでしょう。
車の種類や形状でフロントガラスの重さが変わってもエア式バランサであれば対応可能です。
パソコンの液晶モニターは精密機器であり、表面を汚したり傷つけたりできないワークです。そのため、ワークを優しく運搬して手作業感覚で操作できるエア式バランサがおすすめといえます。また、アタッチメントの数を増やすことで一点にかかる圧力を分散させて、より安全性を高められるケースもあるでしょう。
生産ラインで流れてくるワークをピッキングし、トラックの荷台やパレットへの積み込みなどを効率化する方法として、エア式バランサの導入は効果的です。
サイズの大きな吸着式アタッチメントを使うことで効率を高められる他、エア式バランサであれば多種多様な形状や材質のワークを運ぶことができます。
インクや用紙の入ったダンボール箱(カートン)は水平移動をさせるだけでなく、作業に応じて持ち上げたり下ろしたりしなければならないかも知れません。
エア式バランサは手作業の感覚で重たいワークでも持ち上げられるため、効果的な作業を実現できます。また、吸着できないダンボールもアタッチメントを工夫すれば運搬できます。
ビンは割れやすく、内容物によっては移動時に重心が変化するワークです。そのため、重量物でも傷つけることなく運搬できるエア式バランサは効果的です。
また、専用のアタッチメントを特別に開発することによって、数多くのビンであっても一度にまとめて保持できるかも知れません。位置調整も簡単です。
エア式バランサは重量の変化や高重量ワークにもスムーズに対応できる上、作業員が自分の力で持ち上げているような感覚でワークの運搬や位置調整を行うことができます。そのため、一つひとつが相応の重量を有するガロンボトルであっても、エア式バランサを採用することで迅速かつ低ストレスで運搬できる環境を整えることが可能です。
肥料の袋を持ち上げて移動させたり、空中で袋を保持して別の容器に移し替えたりといった作業も、エア式バランサであれば柔軟に対処できます。また、もしもワークを持ち上げている途中で操作を誤ってしまっても、安全装置が働いて突然のワークの落下を防げるため、袋が破れて有害な物質を吸い込んでしまうといったリスクを回避できます。
エア式バランサを導入する前に、必ずバランサメーカーへ相談して、そもそも自社のバランサ導入ニーズとエア式バランサの特徴がマッチしているのか確かめなければなりません。またメーカーによって異なるエア式バランサを推奨された場合は、運搬可能なものやアタッチメントの種類だけでなく総合的な性能の比較検討を行います。
信頼できるバランサメーカーを比較検討する際、担当者が自社のニーズに対してどれだけ積極的に提案したり話を聞いてくれたりするかは重要です。
あくまでもクライアントのことを考えて積極的に提案してくれる企業の体質は、導入後のメンテナンスや修理故障といった点についてもきちんとサポートしてくれると期待できます。
バランサを導入しても、実際に運用していく中で様々な不具合や状況の変化は生じるでしょう。そしてそう考えれば、長期的にサポートしてもらえるように、今後もずっと事業を安定して続けられそうな企業を選ばなければなりません。
企業の実績や歴史、沿革は企業の体質を知るだけでなく、今後の将来性や安定性を判断する上でも重要です。
バランサは便利な道具ですが、適切なメンテナンスを行っていなければ部品が劣化したり、最悪の場合は安全装置が壊れて落下事故が起こったりといったリスクもあります。
適切な機能・性能を維持して、安心安全な環境を構築するためにも、導入後のメンテナンスやアフターフォローを行ってくれるかどうかは最初に確認してください。
各バランスメーケーがこれまでにどのような業界や企業へエア式バランサを導入してきたのか、具体的に確かめることも大切です。
実績や事例は企業に対する信頼性の分析において大切なだけでなく、それぞれのバランサメーカーがどのようなワークを得意としているのか確かめられるヒントであると考えることも可能でしょう。
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