電気を動力とするバランサで、重量物をバランス状態にして、小さな力で運搬や作業ができる助力装置です。センサーがワークの重量を感知して自動調整するため、重量変化の激しい作業でも安定してバランス状態を保持し、安全に作業できます。
バランス状態では、ワークを手で持って作業することも可能。可動範囲やスピード制限が設定できるので、 安全性・作業効率アップにつながります。
電気の供給がストップした際には内蔵ブレーキが作動してワークの急降下を防止。いろいろな形状や重量の部品を扱う自動車製造工場で運搬や位置決め、食品工場では袋に入った材料などの運搬や機械への材料投入など、多くの現場で活躍しています。
動力に圧縮空気を使ってワークを持ち上げるバランサです。手に近い感覚で操作でき、重量のあるワークも軽く扱いやすくします。運搬する度に重量を感知するため、様々な重量のワーク運搬に適しています。
ワークの重量を設定しておき、スイッチ操作で素早く切り替えて作業することも可能。エア供給がストップした場合はその場でワークとアームの位置を保持する安全機能が作動します。エアのみで動くため、防爆設備やクリーンルームでの使用も可能です。
壊れやすいガラスなどを扱う建築現場で建材のガラス板やガラスをはめ込んだ窓や扉の運搬、空港で傷や汚れをつけないような荷物運搬で多く利用されています。
エアと圧縮空気など2つの動力を併用したバランサです。エア回路と電子制御回路で構成され、スムーズな動作と繊細な動きを持ち合わせています。ワークの重量が変化しても調整の必要がなく、常に重量を感知してバランス状態を保ち、安定した運搬作業が可能です。
作業中に少しずつ重量が変化する場合でも、リアルタイムで重量を感知するため安全に運搬できます。建築現場で建材が入った長さのある段ボール箱の運搬、印刷関連設備でロール材を機械へ設置する作業、飲料工場ではプラケースを引っ掛けて運搬など、様々な業種で導入されています。
電気、エア、ハイブリッドの他にスプリング式やワイヤーロープ式のバランサがあります。スプリングが伸び縮みする張力でワークを上げ下げするのがスプリングバランサ。ワイヤーロープ式のバランサは、スプリングのトルク変化をテーバドラムにすることでバランスが取れる仕組みです。
どちらもバランス状態の微調整ができるため、位置決めなどの作業に適しています。スプリング式はワークを取り外す際、スプリングが跳ね返るため、連続して着脱を伴う運搬作業には向いていません。組立製造ラインで治工具などの懸垂、重い扉やシャッターの補助などにも使用されています。
約200種類
~2000kg
約110種類
【選定条件】
2021年11月1日にGoogleで「バランサ」「バランサー」「助力装置 バランサ」と検索した際に表示されたバランサメーカー22社の内、以下の条件に当てはまるものを選出。
アイコクアルファ:該当メーカーの中でもっとも製品数が多く、尚且つオーダーメイド対応をしている。
ロボテック:該当メーカーの中でもっとも最大荷重が重いバランサを製造している。
遠藤工業:該当メーカーの中でスプリング式、ワイヤーロープ式、ロードチェーン式を扱っており、商品数が最も豊富。