バランサなどの機械は、急停止や不具合の発生によって周囲にいる人を巻き込み、事故を起こすリスクがあります。そこで、事故防止のために落下防止や巻き上げ防止といったさまざまな機能が搭載されています。
バランサの事故としてもっとも多くみられるものが、吊り上げ中の荷物の落下や機械の跳ね上がりなどです。
安全対策として、それぞれの動作を軽減または予防するためのシステムが搭載されているものも増えています。バランサを導入する際は、安全対策がとられているものを中心に選ぶとよいでしょう。
スプリングバランサなどの製品は、スプリング部の破断が起きても吊り下げ物の落下を防ぐ落下防止装置が搭載されています。吊り下げている物だけが落下する心配がありません。
中発販売株式会社の「Reelex ツールバランサー」は、バネの破損が起きても落下防止機構によって、セット位置より200mm以内でのツールの落下が防げます。
ワイヤーで吊り下げ物を吊りながら運ぶスプリングバランサは、荷物がフック部分から外れたときに急速にスプリングが巻き上げられるため、近くに人がいた場合事故に繋がるおそれがあります。
MISUMIの「急速巻き上げ防止装置付 スプリングバランサー」は、急速回転によってケースに取り付けられているラチェットが飛び出し、ドラムの回転を停止させる巻き上げ防止機構が搭載されています。
バランサの操作については、説明書などに記載された正しい方法を必ず守るようにしましょう。不具合や思わぬトラブルのおそれがあるため改造はもちろん、カスタマイズなども行わないように正しい使い方を遵守してください。
バランサで荷物以外のものを昇降・運搬するのは禁止されています。また、バランサの稼働部分のうち、アームとアームの間やすき間部分などに指や腕を挟まれないように注意しましょう。
バランサが稼働しているときは、稼働させたままそばを離れないように注意しましょう。目を離しているあいだに、第三者がトラブルに巻き込まれるおそれがあります。バランサの前から離れるときはスイッチをオフにするなど、安全対策をとってから離れましょう。
バランサを稼働させているときは、運搬・移動中の荷物の真下だけではなくその周囲にも第三者を侵入させないように注意しましょう。バランサの周囲は危険なエリアとなるため、狭い場所で人の往来がある場合は特に注意が必要です。
動きが悪い、スイッチを押しても動かないというような場合に、作動させた状態で無理に手動で操作を行うのは絶対に避けてください。荷物がゆっくりと昇降しているときに、無理に引っ張ったり降ろそうとしたりしないように注意してください。
巻き取り限で下降できなくなったときは手でワイヤーロープを引き出せますが、それ以外では手で引っ張ったり無理にストッパーを掴んだりしないように注意しましょう。
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