アーム(腕)を取り付けたバランサは、アーム式バランサと呼ばれています。バランサの機能に可動範囲を加えるため、反転や移送に適しています。ここでは、アーム式のバランサの特徴や種類、製品事例を紹介します。
アーム式バランサは、長いアームを取り付けることで旋回・反転・移送などが行えるバランサです。
手腕として自在に動かせるアームは、上げ下ろしが難しい重量物にも対応します。従来のバランサは到達範囲が限られていますが、アームを取り付けることで作業領域が拡大し、360度の旋回運動も行えます。ワークをバランサに取り付けてから持ち上げ、指定の場所までアームが移送します。
重量物を扱う作業では、作業者が人力で持ち上げて搬送するようなケースもみられます。しかし、ワークの重さによっては持ち上げられる作業者が限定されることがあり、肉体にかかる負担から事故や健康被害のリスクが伴うため、アーム式バランサが助力装置として作業負担の軽減に役立てられています。
水平・垂直にアームを取り付け、2軸旋回を行う天井型アーム式バランサです。アームの長さはそれぞれ変更できるので、天井高・作業環境に合わせたサイズ調整ができます。エアーで作動し、作業半径1990〜2552mm、可搬重量30〜250kgに対応しています。
1軸旋回の床上型アーム式バランサです。幅広いモデルが揃い、懐広く取り回せる汎用性の高さが特長です。アームはフックなどを用いるシングルリンクと、アタッチメントを水平に維持するダブルリンク型の2種類があります。作業半径2240〜2870mm、可搬重量75〜500kgに対応しています。
上下方向と回転・反転・複雑なひねりの動作に対応したアーム式バランサです。ワークの種類や形に合わせたオーダーメイド設計で、掴み方・アームの寸法・作動方法をすべて一から設計。50,000種類にもおよぶハンドリング設計と製造の実績があります。
半径約2mの可動範囲と、手作業感覚の操作性で幅広い作業に対応できるアーム式バランサです。偏心荷重対応、平行リンク器具の採用によってワークが動揺せず、製品を安定的に移動できます。特殊なワーク用のアタッチメントもオーダーでき、パレット間の積み替えやコンベアへの積み下ろし、棚への積み込み作業に適しています。
アーム式バランサは、ワークを持ち上げ、下ろす動作に加えて旋回が行えるバランサです。アームの長さやアタッチメントをオーダーできるメーカーもあります。作業方法やワークの形状、重さに合わせた製品を選びましょう。
当サイトでは、バランサの基本的な情報やメーカーを紹介しています。以下の「ピックアップ関連記事」もぜひご覧ください。
袋を下ろさず開封+材料投入!
作業時間を短縮する
揺れ防止機能あり
屋外で使える
重さ不明の荷物でも
安定稼働できる