工場や倉庫の梱包作業において、重量物の搬送は作業者にとって大きな身体的負担となります。本記事では、段ボールや重量物の移載・搬送を軽作業化する「バランサ(バランサー)」について、導入するメリットやアタッチメントの選び方、実際の導入事例を詳しく解説します。
バランサとは、工場や倉庫などで重い荷物の移動補助を行うための装置です。梱包ラインやパレタイズ工程など、これまで人力で行っていた重量物の運搬作業を省力化し、安全かつスムーズに行うためのサポート機器として幅広い現場で活躍しています。
先端のアタッチメントを交換することで、荷物を持ち上げる・掴む・吸着するといった多様な動作に対応でき、梱包作業の効率化と負担軽減を同時に実現します。
重量物を人力で繰り返し運搬する作業は、腰痛や落下事故といった労働災害のリスクを高めます。バランサを導入すれば軽い力で重量物を移動でき、身体への負担が軽減されます。慢性的な腰痛の予防や落下事故の防止につながり、安全な労働環境を構築できます。
前述のとおり、バランサを使えば軽い力で重量物を持ち上げられるため、性別や年齢を問わず誰でも作業を担当できます。属人化が解消され、シフトの柔軟化や人手不足の緩和にもつながります。
厚生労働省の指針では、人力で扱う重量物は男性で体重の約40%以下、女性は男性が取り扱うことのできる重量の約60%が上限です。バランサを使えばこの制限を超える重量物も1人で搬送できます。
バランサは、紙袋や段ボール箱、ロールフィルムなどさまざまな形状の重量物に対応できるよう、多彩なアタッチメントが用意されています。代表的なものとして、段ボールの側面や上面を真空で保持する吸着式、ロール材を両側から挟み込むクランプ式、鋼材向けのマグネット式、段ボール底面を持ち上げるフォーク式、袋物に適した引っ掛け式などがあります。
梱包物の形状・重量・表面素材に合ったアタッチメントを選定することが、安全かつ効率的な運用の鍵です。
ある現場では、段ボールの側面を吸着しパレットへ積み付ける方式で省力化を実現しました。上面が狭く吸着が難しい場合は下面をフォークの爪ですくい上げる方式も活用されています。
1.75m~4mの長尺建材入り段ボール箱にも対応し、高齢の作業者でも楽に作業できると好評です。
フィルムメーカーのスミロンでは、最大50kgのフィルムロールの梱包作業や段ボールの搬送に電動バランサを導入しました。導入後は作業効率が向上し、作業者の身体的負担も大幅に軽減。
男女を問わず誰でも安全に作業できる現場体制が整い、作業品質の安定にもつながっています。
バランサの導入により梱包作業時の身体的負担が軽減され、性別や年齢を問わない人員配置が可能になります。自社の梱包物に合ったアタッチメントを選定し、安全で生産性の高い労働環境の実現に役立ててください。
【主なワーク】
画像引用元:トーヨーコーケン公式HP
https://www.toyokoken.co.jp/products/balancer/hybrid/
【主なワーク】
画像引用元:アイコクアルファ公式HP
https://aikoku-rh.jp/products/
【主なワーク】
画像引用元:日東工器公式HP
https://www.nitto-kohki.co.jp/apps/prd/search/syousai?seihincd=TB06356&lang=ja&groupcd=T&vf=
※情報は2021年11月~2026年4月時点。