重くて扱いにくいインゴットを運搬する際、表面に傷をつけるリスクや作業者の身体的負担に悩んでいませんか。
インゴットは重量があるだけでなく、素材によってはデリケートで表面に傷をつけられないという特徴を持ちます。手作業や通常のクレーンでは、揺れによる衝突や落下のリスクが伴い、作業者の負担も大きくなります。
そこでバランサ(助力装置)を活用することで、重量物を無重力感覚でバランス状態に保ちながらハンドリングできるようになります。複数人で行っていたインゴットの移載作業を1人で安全に行えるようになり、大幅な労働環境の改善につながるでしょう。
対象物の状態や作業目的に合わせて、アタッチメントを適切に選び分けることが重要です。
デリケートな扱いが求められ、表面に跡や傷をつけたくないレアメタル等のインゴットには「上面吸着式」のアタッチメントが有効です。一方、検品作業などでインゴットをしっかり掴んで姿勢を変える必要がある場合は、「外側クランプ式」が適しています。
現場の制約や目的に応じて、バランサ本体の仕様を見極める必要があります。
バランサには主に「電動式」と「エア式」の2種類が存在します。電動式は電気の力と荷重センサ等を用いた精密な制御が可能で、様々な重量の荷物に柔軟に対応できるのが強みです。一方、エア式は圧縮空気を動力源としており、電気の使用が制限される防爆環境などでも使用可能です。自社の設備環境や使用条件に合わせて適切な動力源を選定してください。
インゴットをただ水平に移動させるだけでなく、加工機へのセットや検品作業などを行う場合、運搬中に角度や姿勢を変えなければなりません。
そのため、対象物をクランプした後に90度反転させる機構など、実際の作業フローに合った付加機能が搭載可能かどうかを確認してバランサを選ぶことが重要です。
実際の現場でバランサがどのように導入され、課題解決に貢献しているのかをご紹介します。
重たくて扱いにくいインゴットのハンドリングに、クランプ式のバランサが導入されています。インゴットの外側をしっかりとクランプし、その後に反転させる機構を組み合わせることで、検品しやすい姿勢への変更や機械への脱着が容易になり、作業負担が大きく軽減されています。
事例参照元:トーヨーコーケン株式会社(https://www.toyokoken.co.jp/products/balancer/case/)
レアメタルなど、表面にキズや跡をつけられないデリケートなインゴットの運搬には、吸着式のバランサが活用されています。対象物の上面をバキュームで吸着して持ち上げることで、製品品質を維持したままスムーズな移載が可能となり、重労働の改善に寄与しています。
事例参照元:トーヨーコーケン株式会社(https://www.toyokoken.co.jp/products/balancer/case/)
【主なワーク】
画像引用元:トーヨーコーケン公式HP
https://www.toyokoken.co.jp/products/balancer/hybrid/
【主なワーク】
画像引用元:アイコクアルファ公式HP
https://aikoku-rh.jp/products/
【主なワーク】
画像引用元:日東工器公式HP
https://www.nitto-kohki.co.jp/apps/prd/search/syousai?seihincd=TB06356&lang=ja&groupcd=T&vf=
※情報は2021年11月~2026年4月時点。